氏神様でのある出来事について尋ねる
2週間ほど前に、小雨の中でこの氏神様に参拝したときの出来事です。
拝殿に近づくと……賽銭箱のすぐ奥にある、拝殿の中に入るために上る廊下のような場所で……すなわち拝殿の真ん前で、なんと高校生くらいの青年が眠っていました。
雨宿りなのか、マスクをして、自分のナップザックを枕にして横たわっています。
ええ……参拝者にとっても迷惑だから、せめて拝殿の横の方に移動して寝てくれないかなあ、と思いながらも、仕方なく賽銭箱に100円を入れました。
すると、その音で青年は目を開けました。
「大丈夫ですか?具合悪いの?」と声をかけると、青年はゆーっくり起き上がったものの無言で、ボーッとしています。
神様が迷惑がっているのでは…?と思い、心の中で、
─この青年を、どうすればいいですか?
…と神様に尋ねました。すると、
「放っておいてください」
…と入ってきました。
そっか、大丈夫なんだと思い、そのまま手を合わせて軽く挨拶をして、横たわる青年をそのままにして、すぐに帰りました。
……そんな出来事があったのです。
それで今回の参拝で、前回寝ていたあの青年について、尋ねてみました。
─この前の青年は、何だったのでしょうか?
「あの子には色々な複雑な事情がございましたので、あのようにかくまった次第になります」
─神様がお呼びになったのですか?それとも、たまたまあの青年が来たのでしょうか?
「そのどちらもでございます。
人間としてはまだ未熟であったが、優しさを携えていましたから、そのままにしておいた次第です」
このように、神様は決して迷惑がっておらず、むしろ慈愛心を持って青年を迎え入れていたのでした。
ランキングに参加しています。
少しでも多くの方に読んでいただきたく、1日1回の応援クリックをお願いします。
| 固定リンク
「氏神様」カテゴリの記事
- 大晦日の氏神様からのメッセージ(2023.12.31)
- 立派な人とはどのような人か(2023.10.16)
- その願いは、全ての人が幸せになるものか(2023.09.18)
- 神様方もお祭りを楽しみにしている(2023.09.04)
- 氏神様から読者様へのメッセージ・2(2023.07.22)