多くの神様は個人の願い事を重視していない
図書館で借りた、イエス・キリストの生涯がざっと書かれた本を読んでいました。その中で、神社の神様と重なるようなことが書かれていました。
イエスは、各地で人々の病を治すなどの奇跡を行っていました。しかし、ひとつ願い事を叶えてもらった人々は、また次の願い事を叶えてもらおうとイエスに執着して群がり、イエスの周りは凄いことになっていきます。
それを見ていたイエスの弟子は、「イエスはちまちまと個人個人の願いを叶えることを真の目的とするのではなく、人々の精神や社会の改善という広く根本的なことを目的としたいのだ」ということを理解するのです。
うろ覚えですが、大体こんな内容だったと思います。
色々な神社の神様と会話をしてきて思うのは、どの神様も、個人個人の願い事にはそれほど強くは意識を向けていないということでした。それよりももっと広い、社会の平和や改善について目を向けている神様が、大変多いと感じました。
それまで私は、神社の神様って参拝者のお願い事をこまごまと叶えるためにいらっしゃるのかな…というイメージを持っていましたが、まったく違っていたのです。
世の中の平和を守ること、特に神道の神様の目指すところは、それなのだなと思います。そして長い歴史を経て、特に日本においてはそれが実現できているのではないかと思うのです。
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