「星の王子さま」考察
昨晩、何気なく観たテレビ番組「しくじり先生」で、オリラジの中田さんが、難解といわれている小説「星の王子さま」の解説を、とても分かりやすく楽しく行っていました。それを見て、早速本棚にあった「星の王子さま」を読み返しました。
「星の王子さま」は、人間にとって、本当に大切なことは何なのかを伝えてくれる小説です。
本当に大切なものにだけ目を向け、自分の星にたった1本しかないバラの花を愛する星の王子さまと、それほど重要ではない物事に強く執着する、6人の登場人物たち。
他の星に住む6人の登場人物たちが執着している物事が象徴しているのは、「権力」、「人気」、「快楽」、「財力」、「労働」、「学問」であるといいます。すべて、人間が溺れがちなものだそうです。
たった1本のバラしか知らなかった王子さまは、地球のある庭に5千本ものバラが咲いていることに、ショックを受けます。しかし、自分にとって本当に大切なバラは、自分自身が世話をして大切に育てた、自分の星のバラだけだということに気づくのです。
また、この小説の主役であるパイロットは、王子さまと水を探しに星空の下を歩き続け、やっとのことで井戸を見つけます。その水を飲んだパイロットは、深い幸福感を味わいます。
王子さまは、パイロットに言います。
「地球の人達は、たった1つの庭で5千本ものバラを育てている…それでも自分達が探しているものを見つけられない…」「皆が探しているものは、たった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに」
「人間はね、急行列車で走り回っているけれど、何を探しているのか自分でも分かっていない。ただ忙しそうにぐるぐる回るばかりなのさ…無駄な苦労だよ…」
「(大事なものは)目には見えないんだ、心で探さないとだめなのさ」
数年前に読んだときも、ああ、そうだよねと漠然と感じましたが、中田さんの解説も手伝い、今回読み返して、そのとき以上に強い感銘を受けました。自分自身の魂が成長しているのだと感じて、それを嬉しく思いました。
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